
選別ライン再設計とAI生産管理DXで、再資源化率向上へ進んだ産業廃棄物処理事業者の事例
処理するだけでは、利益も地域価値も残りません。この事例は、産廃処理を「再資源化と効率化」へ引き上げる計画に整えた案件です。
事例サマリー
- 業種
- 産業廃棄物処理
- 相談テーマ
- 省力化 / 再資源化率向上 / DX
- 関連サービス
- 経営コンサルティング / システム構築・業務DX / 補助金申請支援
- 主な投資テーマ
- 破砕・選別ライン / ベルトコンベア / AI生産管理DX
- 主な成果
- 1日作業時間 50%削減計画AI生産管理DX導入
まず、どんな会社だったのか。
創業50年以上、地域に根差して産業廃棄物の収集運搬・中間処理・再資源化を担ってきた事業者。地域インフラとしての役割を持つ一方で、コスト増と人材課題が重くなっていました。
なぜ、この相談が始まったのか。
燃料費・最終処分費・人件費の高騰、旧設備依存、ベテラン頼みの現場。このままでは、処理能力も収益性も先細る懸念がありました。
相談前、どこで止まっていたのか。
- 1人あたりの作業負荷が重い
- 手選別工程が非効率
- 最終処分費が収益を圧迫
- 再資源化率を上げる余地がある
- 大手との価格競争に対抗する必要

検討した選択肢
人員増で作業負荷を分散する
一時的には対応できるが、人件費増と人材確保の課題が残りました。
既存設備の部分改修で対応する
投資は抑えられるが、根本的な効率化には限界がありました。
選別ライン刷新とAI生産管理で根本解決する
投資額は大きくなるが、再資源化率向上と収益改善につながる可能性がありました。
検討を重ねた結果、選別ライン刷新とAI生産管理導入が最も妥当だと整理できました。
KBSが伴走した範囲
事業者様にご対応いただいたこと
KBSは申請代行ではなく、事業計画の整理、申請内容のブラッシュアップ、必要資料の整理、進行支援を行う申請支援コンサルティングを行っています。
最終的な申請書類の作成・提出は事業者様ご自身にて行っていただきます。
補助金活用で、特に重要だったこと
地域インフラとしての価値整理
単なる効率化ではなく、地域の再資源化インフラとしての価値を整理し、社会的意義を明確にしたことがポイントでした。
作業時間削減の数値化
1日あたり作業時間 1,800分 → 900分(50%削減)という具体的な数値で効果を示しました。
結果として、何が前に進んだのか。
作業時間
1,800分 → 900分 計画
50%削減
人材定着
作業負荷軽減と人材定着の改善余地を明確化
地域貢献
再資源化率・有価物回収・地域貢献を一体で語れる計画に整理
地場インフラとしての強みを、設備投資で守りにいく設計へ前進しました。

この事例から分かること
産業廃棄物処理は、「処理する」だけでは差別化できません。この事例では、再資源化率向上と地域インフラとしての価値を整理し、設備投資の意味を明確にしたことが重要でした。
この事例と、まったく同じ状況である必要はありません。
課題の構造が近いなら、相談の価値は十分にあります。
KBSは、結論が出た企業だけでなく、何をどう進めるべきかを整理したい段階から伴走します。